ショップ出店作家「豊住曲硝子」さんインタビュー
豊住曲硝子さんはガラスを曲げて五十年以上の会社です。シナトではガラスの端材を利用して作ったヘアアクセサリー類などがあり、いずれも綺麗な発色をしています。
他には足跡柄のガラスプレートが注目を集めています。
今回、ZOOMでインタビューに応じていただき、いろんなお話を伺いました。
作品について
私はあまりガラスに詳しくはないのですが、そもそも曲硝子(まげガラス)とはどういったものなのですか?
そうですね、一般の人がよく目にしているものとしては洋菓子屋さんのガラスケース。ケーキが陳列しているガラスなんかは、わずかに屈曲していますよね。他にはビルのショーウィンドウとかで使われています。
シナトに置いてあるものは、髪留めやヘアゴムといったアクセサリーが多いのですが、本業の曲硝子とは趣の違うものを作るようになったのはどういった経緯ですか?
仕事自体がだんだんと減ってきたときに、なにか新しいものが作れないかと考えていました。それで最初にお皿を作ってみました。そのときに何かいいデザインがないかなって考えたときに、横浜市のマンホールのデザインがでました。
マンホール。それは面白いですね。どういうきっかけで思いついたのでしょうか?
うちの妻がマンホールを好きでして。丸いガラス皿にマンホールのデザインをそのまま入れてみたらと提案してくれました。それで横浜市のマンホールデザインを入れてみたら、なかなかユニークなものができました。あれが完成した時は嬉しかったですね。
マンホールの柄って市章的なシンプルなものかと思っていましたが、かなり細かなデザインをしていて驚きました。
うちに置いてある商品は肉球など、犬や猫がモチーフのものが多いですが、それらを作るきっかけはなんでしょうか?
それはもう、シナトさんに置いてもらうために考えました(笑)あの肉球のお皿なんか、まさにそうです(笑)
そうだったのですか! 光栄です。あれはすごく可愛くて注目している方が多いです。うちでもチュールをあげるのに、あのお皿を使っています。
チュール皿を使っている様子はこちらのyoutube「看板猫ミアマメマナちゃんねる」でご覧いただけます。
動物について
皆さんに聞いていますが、豊住さんのところでは動物を飼われているのでしょうか?
工房にはいないけれど、自宅では飼っていますね。猫、鳥、ウサギ、亀……
たくさん飼ってらっしゃいますね。ちなみにぜんぶで何匹になるのでしょうか?
猫が五匹いて、亀が二匹、鳥とウサギが一匹ずついます。
鳥はインコとかでしょうか?
ワカケホンセイインコっていう、そのへんで自然繁殖しているやつです。二年位前に息子の友達が、翼を怪我しているところを保護しました。その子のうちでは飼えないので、面倒を見てくれないかって頼まれました。それでそのまま預かっている状態です(笑)
さきほど猫を五匹飼っていると聞きましたが、猫がいてストレスに感じないのでしょうか?
うちではそんなことはないですね。仲良くやっています(笑)
それだけ動物がいたら賑やかですね。羨ましいです。
子どもの時から動物が好きで、ずっとなにかを飼っています。十年ほど前はダックスフントが五匹くらいいたのですが、みんな亡くなりました。猫は工場で生まれていたのを保護して飼い始めました。
その動物たちの中から、モチーフが拾えるかもしれませんね。
それがまわりにデザイン力のある人がいなくて。最初の絵を作るのがなかなか難しいものですね。
じゃ、たとえばうちの作家さんにデザインしてもらったものを作ってもらうというのは可能でしょうか? いわゆるコラボというやつですが。
それはもう、可能ですよ。細かすぎるデザインは難しいですが、カッティングシートで切り抜けるくらいのデザインなら、いけます。