ショップ出店作家「Pomme’s Homecare」さんインタビュー
Pomme’s Homecareさんは食用植物油でつくった無香料の石鹸を置いてくださっています。
今回のインタビューではシャンプーなしでペットの体を拭く方法や、手作りフードの作り方などの細かい話を聞かせていただき、たいへん勉強になりました。
Pomme’s Homecareという名前
まずはPomme’s Homecareというブランド名の由来について聞かせてもらえるでしょうか?
うちで飼っていた犬の名前がポムというのですが、そこからとりました。ポムは生まれてからいろんな症状に悩まされてきて、ポムのためのホームケアということで石鹸を作り始めましたので。
ポムちゃんについて
ポムちゃんを迎え入れた経緯について聞かせてもらえるでしょうか?
最初はウサギかダックスを飼いたかったのですが、いざ生き物を飼うとなると、ふんぎりがつきませんでした。
あるとき、知人の家に伺ったとき、そこにブラックタンのチワワちゃんがいて、初対面なのにすごく懐いてきました。それがあまりに可愛くて飼うしかないと決意しました。
ポムちゃんがきっかけで手作り石鹸を始められたそうですが、そのあたりの話を詳しく聞かせていただけますか。
うちのポムは飼い始めてこのかた、お腹がゆるいことが多くて、ドッグフードがどれもあわないのです。
それで手作り食を実践している獣医さんに話を聞いて、手作り食を始めました。
結果、お腹は改善しました。
ですが、その後、皮膚炎を発症しまして。手作り石鹸を使っているトリマーさんに出会い、皮膚炎がなおってきました。
皮膚炎部位を刺激しないことで自然治癒が促され改善したのだと思います。
それから自分でも石鹸を作るようになりました。
なるほど。市販品にはいろいろと余分なものが入っているのですね。
その後、両膝を脱臼した時は整形外科をやっている先生は即手術だと判断しましたが、セカンドオピニオン、サードオピニオンとあたっているうちに、これくらいなら鍼灸治療で治ると言われ、鍼灸治療で普通に走れるようになりました。
手作り食に石鹸、鍼灸にマッサージ、すべてポムがきっかけで学ぶようになりました。
そんなポムも今年の2月に亡くなり、かなり落ち込んでいました。最近、やっと泣かずにいられるようになったくらいで。
うちはまだペットを亡くした経験がないのですが、想像するだけで胸が張り裂けそうです。たしか、ポムちゃん以外にもワンちゃんを飼われているのですよね。
二匹目のワンコは五年前からです。こちらは保護犬でポム同様に黒いチワワです。
人に慣れない難しい子なのでお勧めはできないと保護団体からは念押しされたのですが、いざ迎え入れてみたら二日で慣れちゃいました。うちに来たときは推定五才だったので、いまは十才くらいですかね。
石鹸へのこだわりについて
ポムズさんは成分にこだわってらっしゃいますが、そのあたりの話をお聞かせください。
石鹸づくりをやってない方からすると、こだわっているように聞こえますが、私本人はそうこだわってはいなくて。
オリーブオイルも安売りだったら食べたくないし、体に入れたくないじゃないですか。もちろん、それなりのレベルのものを使いますし。油をしぼるときに化学的な処理をしないで、口に入れても大丈夫なものを使っている。そこだけですね。
蜜蝋を使ったクリームなどもありますよね。
蜜蝋は、口に入れても問題のない化学的に処理をされたことのないやつ。
ハチの巣ごと売っているハチミツ。食べても大丈夫なやつです。
あとホホバオイルもオーガニックなものを使っています。……やっぱり、こだわっているのかもしれません(笑)
こだわっていると思います(笑)
大学では化学合成とかやっていたので、ついつい成分を気にして見ちゃうのかもしれません。
そういえばタオルに石鹸をつけて拭いてやるといいという話を以前に聞いたのですが、そこのところを聞かせてもらえたらと。
サイコロ一つか、二つぶんの石鹸をボウルに入れて、ぬるま湯で溶かしてやります。
そこにタオルを浸して絞ってから、体を拭いてあげるといいです。
寝たきりになって、シャンプーもできないようなワンちゃんの飼い主さんには、そういう方法を伝えています。
その後に水拭きをしたり、すすぐ必要はあるのでしょうか?
市販のシャンプーとかだと界面活性剤などの添加物が入っているので、すすぎは必要ですが、うちの石けんには添加物はなく、生分解性に優れているため、石けん成分がすぐ分解されます。
そのため水拭きの必要はないですね。石鹸の成分がクリーム的なものに変わると思えばわかりやすいかと。
手作りごはんについて
先ほど、ワンちゃんの手作りごはんの話が出ましたが、どうやって作るのか教えてもらえないでしょうか?
そんなに難しいものではないですね。野菜を細かく刻んで、カツオやトビウオなどのダシを入れて煮込みます。その後、焼いた肉を混ぜて、ご飯を足すくらいです。
なるほど。ご飯も入れているのですね。
赤ちゃんの離乳食をイメージすればいいかと。
柔らかく煮込んで、味付けは薄くといった感じです。ネギ類は避けますが、それ以外のものはけっこう色々と使っています。
納豆も食べさせたし、ぬか漬けもちょっと入れたりします。ぬか漬けはしょっぱいですが、酵母やアミノ酸などいろんな要素をふくんでいるので、ほんの少し入れる分にはぜひ使って欲しいと手作り食を勧める先生や薬膳の先生もおっしゃっていました。
今後の活動について
今後の活動についてはいかがでしょうか?
商標もとったわけですし、うちの子を看板犬にして自宅を店にできればなと思います。
そこで手作り石けんのワークショップをやったり、ワンちゃん、ニャンちゃんのご飯の相談にのったりしたいです。
私は鍼灸の免許を持っているのですが、獣医ではないので鍼はさせないのですよ。
でもお灸はできるのでワンちゃんたちにしてやりたいなと思っています。